離婚専門行政書士・エノモトのブックレビュー

活字中毒・エノモトのブックレビューです。 離婚関連、子ども関連、趣味関連の本の紹介をしています。

二進法の犬

二進法の犬 二進法の犬
花村 萬月 (1998/11)
光文社
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言わずと知れた芥川賞作家。

この人の描写はものすごく暴力的でエロチックで「吐き気がするからキライ」なんておっしゃる婦女子もたくさん・・・。
もんのすごくエロいやつもあります。『ぢん・ぢん・ぢん』とかね。

かと思えば、『皆月』みたいにそこそこ上品なやつも。
芥川賞の『ゲルマニウムの夜』なんかはものすごく純文学よりでちょい難解だったり。

『二進法の犬』は、そこまで暴力的でもなくエロくもなく、そんなに難解でもない。

というと、なんだか中途半端なようですが、どの要素もそこそこ入っている。初心者にも上級者にもお勧めです。


暴力団の女子高生の娘・倫子×家庭教師・兵輔。
これだけで萬月ファンには何が起こるかはわかろうってもんですが、この二人の関係は萬月氏の本にしては、なんともじれったくていい感じ。

呼び名が「倫子くん」「倫子」「お前」なんてかわっていく過程に柄にもなく興奮してしまう。

それに倫子が「わかってくる」(何をだ)過程も、兵輔が「男になっていく」過程もね。

その変わり方がなんとも愛おしいのです。


途中で急展開します。

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